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介護福祉士と介護技術講習制度
高齢化社会を迎え、介護の重要性が社会的に認知されるようになってきました。家族の負担が大きすぎたり、高齢者の親を高齢者の子どもが介護をする、といった高齢化社会ならではの状況もあり、社会問題化しています。
そんな中、注目されているのが介護福祉士です。これは社会福祉士・介護福祉士法の規定に基づいて設置されている国家資格で、高齢者・障害者が自立した日常生活を送るためにさまざまな支援を行うための職業です。一言でいえば「介護のプロ」ということになります。
この介護福祉士になるための方法は2種類。構成労働大臣指定の介護福祉士要請施設を修了する方法と、介護実務を3年以上経験し、国家試験に合格する方法です。
介護というのは肉体的なケアだけでなく、精神的なケアも求められます。ですから、知識や型どおりの技術といった机上の勉強で手に入れられるものだけでなく、実際に介護を必要とする人と接した経験が非常に重要になるのです。
そのため、筆記試験と実技試験が行われ、両方合格してはじめて資格を得ることができるシステムになっていました。
しかし、平成17年に新たに介護技術講習制度が導入されました。
この介護技術講習とは、実技試験の代わりに要請施設が実施する講習を32時間以上受講し、総合評価で修了を認定された場合、実技試験を免除される、という制度です。
この介護技術講習は全国各地のさまざまな機関で実施されます。その詳細は機関によって異なりますが、4日間に分けて行われるのが一般的なようです。受講料は5〜7万円くらいが相場です。
介護技術講習では大きく分けて8つのカリキュラムに分けられます。
まず最初に「介護過程の展開」。ここでは介護における目標などの講義や、さまざまな事例に基づいた介護過程に関する講義や演習などが行われます。
「コミュニケーション技術」。ここでは介護対象とのコミュニケーションの技法に関する講義と演習が行われます。
「移動の介護等」。ここでは介護対象の社会活動を拡大するための技法と、介護者の安楽と安寧の技法に関する講義と演習が行われます。
「排泄の介護」。ここでは排泄の介護に関する講義と演習が行われます。
「衣服の着脱の介護」。ここでは介護者の衣服の着脱に関する講義と演習が行われます。
「食事の介護」。ここでは食事の介護に関する講義と演習が行われます。
「入浴の介護」。ここでは入浴の介護と、介護対象の身体の清潔に関する講義と演習が行われます。
そして最後に「総合評価」。これまで行ってきた講習に対する評価が行われます。
実技の重要性
介護は実際に経験を積まないと身につかないものです。試験ではなかなか評価しにくいその点を介護技術講習は補う役目を果たしているのです。介護の問題がますます重要になっていく今後、介護技術講習の役割も大きくなっていくでしょう。
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